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手引き書(改訂)―呼吸器内視鏡診療を安全に行うために―第5版

最終更新日:2025年4月23日 

日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会
委員長 伊豫田明

 手引き書「気管支鏡検査を安全に行うために」は,日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会によって作成され,2005年にホームページ上に公開された後,2010 年に第2 版,2013 年に第3 版,2017 年に第4 版へと改訂されてきました.本手引き書は第5 版となり第4版から約7 年ぶりの改訂となっていますが,基本的にこれまでの第1 版から第4 版の内容を医療環境の変化をふまえて修正しながら改訂しています.

 呼吸器内視鏡診療の環境の変化,新規薬剤の登場,薬剤の供給停止など,新たに留意が必要になった事項の増加を反映して本第5 版は11 項目と内容が大幅に増加しています.第4 版の発行から今回の改訂までに我々はCOVID-19 のパンデミックを経験しました。その際に呼吸器内視鏡診療においては感染対策がいかに大切かを知ることとなり、今回「気管支鏡と感染対策」を作成しました.

また、抗血栓薬の増加の影響が出血の危険性のある気管支鏡検査に直結しており,出血のリスクを適切に評価し内服薬の中止を含めた検査計画を立てることが望ましいために「抗血栓薬(抗血小板薬・抗凝固薬)服用中患者の扱い」について,本手引き書では新たに章を設けることとしました.さらに放射線を使用している診療科で働く人々にとって,放射線防護の訓練と自身の放射線被ばく線量に関してモニタリングが必要であり,診断手技あるいはインターベンションにおいてエックス線使用の十分な教育が必要なことから「放射線被ばく」を追加しています.
 
 診療の環境が変化していく中で呼吸器内視鏡診療を安全に行うために本第5 版がこれまでと同様に呼吸器内視鏡診療実施施設における指標となり,有意義に利用していただければ幸甚です.

 本手引き書作成において多大なご尽力をいただきました安全対策委員会委員の先生方,理事長の浅野文祐先生,理事,評議員の先生方,パブリックコメントをいただきご支援いただいた先生方に厚く御礼申し上げます.

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