日本呼吸器内視鏡学会

学会について

理事長挨拶 - 学会について - 日本呼吸器内視鏡学会

理事長挨拶

最終更新日:2023年8月4日 

日本呼吸器内視鏡学会
理事長 浅野 文祐

 このたび、2023年6月28日に開催された新理事会で、日本呼吸器内視鏡学会の理事長を拝命いたしました。大変光栄に存じますとともに、多くの先達が築いた伝統を引き継ぎ、発展させる重責に身が引き締まる思いでございます。

 本学会の起源は、世界に先駆けて軟性気管支ファイバースコープを開発された池田茂人名誉会長を中心に、1978年(昭和53年)に創設された日本気管支研究会です。1982年(昭和57年)に日本気管支学会と名称変更し、2003年(平成15年)に呼吸器関係の内視鏡全般を包括する学会として、日本呼吸器内視鏡学会に呼称変更されました。同年より特定非営利活動法人として活動してきましたが、2023年(令和5年)に一般社団法人への移行が行われました。本学会の会員数は7,171人(2023年3月時点)で、気管支鏡を中心とした呼吸器内視鏡医療に携わる多くの診療科の医師が参加しています。気管支鏡専門医は3,251人であり、そのうち気管支鏡指導医は1,642人です。また、本学会の公式和文学術雑誌は「気管支学」で、非会員の方でもJ-STAGEから閲覧することができます。

 日本呼吸器内視鏡学会は、呼吸器診療に必要な内視鏡医療に関する研究・開発、情報収集と発信、専門医育成・教育、啓発・普及活動などを使命としており、それに応じて様々な委員会活動を展開してまいりました。今回、本学会として最優先で取り組むべき事項は、前理事長のもとで推進された支部会計一体化や社団法人への移行などの事業を継続し、発展させることです。具体的には、気管支鏡レジストリー(JBDプロジェクト)が今年度より順次開始されます。このプロジェクトは、気管支鏡検査・治療をすべて登録し、教育実績の把握や安全対策、学術解析などに活用する画期的な取り組みであり、早期普及と安定運用を目指します。また、学会英文誌「Respiratory Endoscopy」の創刊も予定されています。本学会は、世界でも類を見ない数の会員と専門医を有する気管支鏡に特化した学会です。英文誌の活用だけでなく、関連する国際学会との連携を深め、海外への情報発信にも力を注ぎます。

 さらに今回、学会の将来を見据えてダイバーシティ推進委員会を新設し、若手医師や女性医師のみならず、気管支鏡チーム診療に従事する内科・外科以外の医師やメディカルスタッフなどにも学会活動への参画を広げます。同時に、教育委員会を新設し、卒後から生涯の教育システムを整備し、会員のキャリアアップを促進します。学会認定・日本専門医機構承認専門医への早期移行や医工連携にも取り組んでまいります。これらの課題に対応するため、今回委員会構成を刷新し、ワーキンググループも新設し、積極的に呼吸器内視鏡に情熱を持つ方々を委員に任命しました。

 理事長として私は、呼吸器内視鏡に携わる方々が魅力と夢を感じる学会を築きたいと考えています。会員の皆様からの声に耳を傾けながら、これらの課題に取り組み、学会の発展のために全力を尽くす所存です。

 皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

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