日本呼吸器内視鏡学会

お知らせ

禁煙活動宣言 - お知らせ - 日本呼吸器内視鏡学会

禁煙活動宣言

最終更新日:2002年2月1日 

第25回日本気管支学会総会
会 長 阿部 庄作
総務委員会
委員長 金子 昌弘

 日本気管支学会は各種の気道疾患の早期発見,診断,治療,病態生理に関する医学研究者の専門的学術団体である.喫煙およびそれに起因する各種気道及び肺の損傷は,本学会の主要な研究対象である肺がん,慢性気管支炎,肺線維症,肺気腫,気管支喘息等の発現や進行に対して,重要な原因の一つとなっていることは明らかであり,呼吸器以外にも循環器,消化器,泌尿器等の多くの疾患と喫煙との間には密接な関連があることも疫学的に証明されている.中でも肺がんは悪性腫瘍での死亡数の第1位であり,治療も困難で多大な医療費を要している.
 これらの疾患の予防のため「タバコのない世界」実現を目標に,本学会は全会員のみならず,一般国民,行政,企業,関連諸団体へ積極的に働きかけることにより,下記の禁煙・防煙活動を行うことを宣言する.

1.学会員および一般国民への活動

 本学会は独自に,あるいは関連諸団体と共同して講演会等の啓発活動を行うとともに,本学会の会員各自が禁煙・防煙活動を積極的に行うことを推奨し,指導方法等に関しての情報提供を行いその活動を支援する.
 総会をはじめ,セミナー,認定医指導医大会,支部会等,本学会が関連する会場およびその周辺は常に禁煙とする.

2.行政に対する活動

 未成年者の喫煙およびタバコの所持,更に未成年者へのタバコの販売に対する罰則を強化,新設するとともに,販売時の年齢確認の義務化と自動販売機設置の禁止を要望する.
 小学校から大学までの保健教育の中で,喫煙の害に対する教育を充実させるように要望する.
 タバコに対する税金の使途を明らかにさせるとともに,必要があればその引き上げを要望する.
 ニコチンガム,ニコチンパッチ等の禁煙補助剤に対し健康保険が適用できるように要望する.
 あらゆる公共施設の敷地内および公道での喫煙を全面的に禁止するように要望する.

3.JTに対する活動

 タバコの箱に書いてある健康に関する注意書きを,より具体的な内容に改めるよう要望する.
 タバコの入手を困難にするために,値段を引き上げることを要望する.
 あらゆるタバコの広告を自粛するよう要望する.

4.他の諸団体への活動

 公共交通機関に関して,構内でのタバコの販売の中止,駅構内・車両の全面禁煙化とタバコの広告の中止を要望する.
 放送,新聞,出版関係業界に対し,タバコの害に対する啓発活動を定期的に行うよう要請するとともに,タバコの広告の中止と,ドラマ等での必然性のない喫煙シーンの排除を要望する.

Share on Facebook Twitter LINE
このページの先頭へ