手引き書―気管支鏡診療を安全に行うために― 改訂にあたって
2005年に日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会より,手引き書「気管支鏡検査を安全に行うために」がホームページ上に公開されました.アンケート調査によりますと,本手引き書は本学会認定および関連の209施設で利用されてきましたが,5年が経過し改訂の時期を迎えました.
今回の改訂では,安全対策委員会で行った2006年全国アンケートに基づいた項目などに重点を絞って,2008年に本学会から出版された「気管支鏡―臨床医のためのテクニックと画像診断第2版」の内容を補足する形で,新たな知見や文献的なデータを加えました.ガイドライン策定委員会報告(2009年)も一部含めてあります.検査だけでなく,治療の項目数も増やし,表題も「気管支鏡診療を安全に行うために」に変更致しました.
気管支鏡診療分野には,残念ながら無作為化比較試験などによる明確なエビデンスが乏しい状況です.このため本書には,対象数が十分でない報告の引用や,専門家の経験による基づく部分もあり,いわゆる診療ガイドラインではありません.しかし気管支鏡診療を安全に行うために知っておいていただきたいことを,2006年アンケート調査から得られた現状に照らし合わせながら,簡潔に記載するように努めました.さらに「気管支鏡第2版」の該当するページも記載し,参照しやすいようにしました.
本改訂版が,第1版と同様に,「気管支鏡診療を安全に行うための手引き書」として,有意義に利用されることを期待しています.
平成22年6月
日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会 委員長 浅野 文祐











