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日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会では,ホームページ上に「気管支鏡検査を安全に行なうために」という,気管支鏡に携わる医師,看護師,コメディカルを対象とした簡便な手引書を掲載し,自由にダウンロードしてご利用いただけるようにしておりますが,このたび,その中の気管支鏡検査前の検査項目の中における「出血時間」の必要性に関してご意見を頂戴しました.もちろん,出血傾向が疑われる時に行なうべき検査として記載しているものですが,出血傾向のある患者での出血時間検査後の止血の困難さ,検査精度の問題,血小板数と凝固検査で判断できる,などの理由から出血時間,凝固時間は削除してよろしいのではないか,というご意見です.安全対策委員会で検討をした結果,該当する部分を以下のように改訂する事としましたので報告します.
改訂部分は「7.合併症のある症例での気管支鏡検査」の中の<出血傾向>(30ページ)の記載になります.なお,今回の改訂では抗凝固療法の中止に関する注意事項も併せて付け加えました.
<改訂前>
「気管支鏡の重大な合併症のひとつに出血があげられる,したがって,出血傾向のある患者や腎不全,血液疾患,悪性リンパ腫,HIV感染症などでは出血に対する注意が必要である.このような患者に気管支鏡を計画するときは血小板数や出血時間を確認し,必要と判断されれば血小板輸血も準備する.組織検査が必要なときは,バイオプシーのかわりにブラッシングやBALを考慮する.血液抗凝固療法を受けているかどうかを確認し,受けている場合には服用を3 日前から中止する.出血傾向がある場合は血液凝固時間も検査する.」
<改訂後>
「気管支鏡の重大な合併症のひとつに出血があげられる.したがって,出血傾向のある患者や腎不全,血液疾患,悪性リンパ腫,HIV感染症などでは出血に対する注意が必要である.このような患者に気管支鏡を計画するときは,凝固検査や血小板数・凝固因子濃度などの測定をおこない,必要と判断されれば補正する.組織検査が必要なときは,バイオプシーのかわりにブラッシングやBALを考慮する.血液抗凝固療法を受けているかどうかを確認し,受けている場合には検査の必要性と抗凝固療法を中止した場合の起こりうる不利益の双方を患者に説明したうえで,その了承をとって適当な中止期間をおいてから検査する.中止期間については,一般的にはワーファリンであれば3日程度,パナルジンなどは10日程度が必要とされているが,薬剤ごとに特性を考慮してあらかじめ中止期間を設定しておくとよい.」
(この手引書の内容などにつき,ご意見などがございましたら日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会宛ご遠慮なくお寄せください.)
平成17年8月
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