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学会について

理事長挨拶

日本呼吸器内視鏡学会理事長 金子 公一

 このたび前任の池田徳彦理事長の後をついで日本呼吸器内視鏡学会第6代目理事長の大役を仰せつかりました。身に余る光栄であると共に本学会の舵取り役としての重責に身の引き締まる思いです。
 本学会の基軸である気管支鏡の技術は、1966年の池田茂人先生による世界に先がけた軟性の気管支ファイバースコープの開発で飛躍的な進歩を遂げ、本学会の前身である日本気管支研究会が1978年に発足しました。その後、日本気管支学会となり、さらに2003年には日本呼吸器内視鏡学会と改称して法人化され、初代理事長の長田博昭先生、第2代の金子昌弘先生、第3代の小林紘一先生をはじめ多くの先達によって気管支鏡をはじめ胸腔鏡、縦隔鏡などの胸部疾患に関する内視鏡の知識、技術の普及と向上に取り組んで参りました。2010年には第4代の大森一光理事長のもとで108番目の学会として日本医学会への加盟を果たして活動実績をさらに伸ばし、前身の日本気管支研究会の発足から40年の経過で、内科、外科、放射線科、病理科など多くの診療科にわたって6,700名以上の会員を有する学会としてますます成長を続けているところです。
 医療における進歩は各分野にわたって急速に進んでいますが、内視鏡分野においても医療機器の進歩、発展は目ざましく、呼吸器内視鏡領域でも気管支鏡をはじめとして、診断はもとより、治療面でも低侵襲な治療として様々な技術の開発によって幅広い広がりを見せております。言うまでもなく気管支鏡の知識と技術は高度の専門性を有するものでありますが、同時にその安全性は十分に担保されなければなりません。これまでに日本呼吸器内視鏡学会では気管支鏡セミナー、ハンズオンセミナー、インターベンションセミナーなど、多くのセミナーを開催して知識や技術の普及に努めています。一方、年間10万件以上におよぶ気管支鏡診療の全国調査を行い、気管支鏡の施行状況や合併症についての検討をもとにして気管支鏡実施における説明書や安全性の手引き、気道ステント留置の診療指針などを検討してホームページ上で公開しており、高い倫理性と安全性の上に診療が行われるよう活動を続けています。こうした活動は学会の基盤をなすものであり、今後も引き続き活動の中心として継続して参ります。
 学術集会、機関誌である「気管支学」を通して会員の皆様の臨床、研究、教育面での支援も重要であり、関連学会との連携、内視鏡機器と技術についての医工連携も含めてさらに充実させてゆきたいと思います。先に述べましたように気管支鏡の診断、治療はリスクを伴う医療行為であり高度の専門性を有しており、日本呼吸器内視鏡学会による専門医制度は気管支鏡専門医の教育、認定、更新など長年にわたって適正に運営されております。現在の気管支鏡専門医は新たな専門医制度においても十分に機能するものであり、今後は新専門医制度に組み込まれるよう積極的に活動して参ります。
 本学会を創設された池田茂人先生は気管支ファイバースコープを世界に伝えてこられましたが、その気持ちを引き継いで、わが国の知識や技術を国際的にも情報発信してゆくとともに、国際学会や海外の学会との交流も積極的に行って行かなければなりません。こうした学会活動は会員、なかでも選挙ではなく資格として認められるようになった評議員の皆様が中心となって進めてゆけるよう仕組みの構築を考えてゆきたいと思います。呼吸器疾患なかでも肺癌症例は年々増加しており、呼吸器内視鏡診療はますます重要性を増しています。日本呼吸器内視鏡学会の基盤を強化し、学会ならびに呼吸器内視鏡領域のさらなる発展のために全力で取り組んで参りたいと思います。会員をはじめ関係各位のご協力とご指導を何卒よろしくお願いいたします。

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